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新着情報


内部統制報告制度の実務負担軽減と今後の論点【SAMPLE記事】
近年、内部統制報告制度(いわゆるJ-SOX)に関しては、実務負担の軽減を意識した運用見直しが議論されています。特に中堅・中小上場企業においては、過度な文書化や形式的な統制活動が課題として指摘されてきました。 金融庁の公表資料などでも、リスクベースアプローチの徹底や、重要性に応じた評価範囲の合理化が推奨されています。これにより、従来のような「網羅的にすべてを統制対象とする」考え方から、「重要リスクに集中する」方向へとシフトが進んでいます。 実務上のポイントとしては、まず自社の業務プロセスにおけるリスクの棚卸しを適切に行うことが挙げられます。その上で、統制の目的と手段を明確にし、不要な手続を削減することが重要です。 また、IT統制の高度化も重要なテーマです。クラウドサービスの利用拡大に伴い、従来のオンプレミス前提の統制設計では対応しきれないケースが増えています。ベンダー管理やアクセス権限管理など、新たな観点での統制整備が求められます。 内部統制は「コスト」ではなく「経営インフラ」として捉えることが重要です。効率性と実効性を両立させた運用設計が、今後の
4月17日


IPO市場、足元の回復基調と審査動向の変化【SAMPLE記事】
2024年後半から2025年にかけて、日本のIPO市場は徐々に回復傾向にあると見られています。特にグロース市場においては、金利動向や投資家のリスク選好の変化を背景に、案件数・初値パフォーマンスともに改善の兆しが見られます。 一方で、証券取引所および主幹事証券による審査スタンスは、以前と比べて慎重さを増している印象があります。特に重視されているのは、収益モデルの再現性、内部統制の整備状況、ガバナンス体制の透明性です。 実務的には、IPO準備企業においては「短期的な上場ありき」ではなく、「上場後を見据えた組織・業務設計」が求められています。内部統制報告制度(J-SOX)への対応や、開示体制の整備を前倒しで進めることが、結果として審査の円滑化につながるケースが増えています。 また、投資家サイドも単なる成長性だけでなく、持続可能なビジネスモデルやコーポレートガバナンスの質を重視する傾向が強まっています。このため、IPO準備企業はIR戦略においても、非財務情報の開示やストーリーテリングの精度を高める必要があるでしょう。 今後も市場環境は外部要因に左右される
4月17日


IPO準備における開示体制構築の実務と留意点【SAMPLE記事】
IPO準備において、開示体制の構築は審査上の重要論点の一つです。特に近年は、適時開示の迅速性と正確性が強く求められており、体制不備が上場延期の要因となるケースも見られます。 開示体制の整備は、大きく「情報収集」「内容精査」「開示判断」「開示実行」の4プロセスに分解できます。それぞれのプロセスにおいて、責任部署と承認フローを明確にすることが基本となります。 実務上の課題として多いのが、情報収集の遅延です。各部門からの報告が遅れることで、開示判断が後手に回るケースがあります。このため、重要事象の定義を明確にし、発生時点で即時に共有される仕組みを構築する必要があります。 また、開示判断の基準についても、事前に一定のルール化が求められます。個別判断に依存しすぎると、判断のばらつきや遅延につながるためです。過去事例の蓄積や、外部専門家との連携も有効な手段と考えられます。 さらに、開示文書の品質管理も重要です。誤記や数値ミスは、投資家からの信頼低下に直結します。ダブルチェック体制の構築や、レビュー観点の標準化が求められます。 開示体制は、一度構築すれば終わり
4月2日


上場準備における内部統制整備の実務ポイント【SAMPLE記事】
IPO準備企業にとって、内部統制の整備は避けて通れない重要テーマです。特に上場審査においては、形式的な整備状況だけでなく、実際に機能しているかどうかが重視されます。 初期フェーズでは、業務フローの可視化が最優先となります。販売、購買、在庫、経理といった主要プロセスについて、業務の流れと責任分担を整理し、文書化する必要があります。この段階で曖昧な運用が多い場合、後工程での修正コストが大きくなります。 次に重要なのが、職務分掌と承認プロセスの整備です。不正リスクの観点から、同一人物による一連の処理が完結しないような設計が求められます。ただし、人員が限られる企業においては、現実的な運用とのバランスを取ることが必要です。 さらに、モニタリング体制の構築も不可欠です。内部監査機能の立ち上げや、経営層によるレビュー体制の整備により、統制が形骸化しない仕組みを作ることが求められます。 実務上は、「最初から完璧を目指さない」ことも重要です。優先順位を明確にし、段階的に整備を進めることで、効率的かつ現実的な内部統制の構築が可能になります。
4月1日


内部監査で指摘されやすいポイントと未然防止の考え方【SAMPLE記事】
内部監査においては、毎年のように繰り返し指摘される論点が一定数存在します。特に多いのが、「運用と規程の乖離」「証跡の不備」「承認プロセスの形骸化」といった領域です。 まず、規程と実務の乖離は、組織の成長スピードに内部統制が追いついていない場合に発生しやすい傾向があります。業務が変化しているにもかかわらず、規程や業務フローが更新されていないケースです。この状態では、統制が「守られていない」のではなく、「現実に合っていない」ため、結果として指摘につながります。 次に、証跡管理の不備です。承認や確認が実施されていても、その記録が残っていない場合、監査上は統制が機能しているとは評価されません。特に紙運用や口頭承認が残っている企業では、この点がボトルネックになりやすいと考えられます。 また、承認プロセスが形式化しているケースも多く見られます。承認者が内容を十分に確認せずに承認している場合、実質的な統制としては機能していません。この点は、承認者の役割認識と負荷設計の両面から見直す必要があります。 未然防止の観点では、「監査対応としての統制」ではなく、「業務の
4月1日
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